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リハセンだより第24号(2004年7月発行)

第2回院内教育研修会が行われました

リハセンでは2002年10月から、教育・研修委員会を立ち上げ、年4回の職員教育を目的に院内研修会を行っています。

今年度2回目の研修会は「最近の院内感染管理について」をテーマに、秋田赤十字病院の三浦 一樹先生を講師にお招きして開催されました。

県内でも問題になっている院内感染についての基礎から、予防管理についての講演に、参加した職員は真剣に耳を傾けていました。

写真:第2回院内教育研修会

食中毒について

図:食中毒について1

食中毒菌は水や土壌中など自然界に広く存在し、その汚染ルートは様々です。特に湿度・温度ともに高い今の時期は菌が増殖するのには大変好条件です。

人の傷口に存在する黄色ブドウ球菌は増殖する際に毒素を出すタイプなので、汚染後数時間で食品は毒入りと同じになってしまいます。(おにぎりなどの被害が有名です。)卵のサルモネラ菌のように食品そのものが原因菌を保有している場合もあるので、生食を避けよく火を通すことが重要です。

多くの食中毒菌は加熱調理により死滅しますが、なかにはウェルシュ菌のように沸騰30分でも死滅しなかったという報告もあり、カレーやシチューなどでも実際に食中毒が起きています。ちなみに冷凍では菌は眠っている状態です。

また、よく耳にする生ガキによる食中毒ですが、これは季節に関係なく生きているカキがウィルスに感染して起こります。感染しているカキは外見では確認できませんので的中してしまった人は運が悪かったとしか言いようがありません。

このように食中毒は、食品が腐敗するのとは異なり、異臭・変色などが無くても起こります。予防法としては食中毒菌を「付着させない」「増加させない」「死滅させる」ことが大切です。まずは調理器具や手指の衛生保持、危険なものは加熱調理し生食を避ける、調理後はすぐに食べるを実践すれば食中毒は避けられます。

図:食中毒について2

(給食科:加賀谷 淑子)

ネイチャーウオッチングinリハセン(リハセンで見かける自然その4)

写真:ツバメ

毎年4月から5月にかけて、ツバメが飛び交う姿を目にする機会が多くなります。街では家屋の軒下にツバメの巣を見かけることがありますが、リハセンにも多数の巣が存在するようです。

ツバメはスズメ目ツバメ科の鳥で、羽を広げると17センチメートルから18センチメートルあり、空中を飛びながらハチ、ハエ、アブ、トンボといった昆虫を捕食します。リハセンは豊かな自然に囲まれ、餌も豊富であるため、ツバメにとっては絶好の営巣地になっているようです。

【シリーズ:検査データその1 】 検査データにおよぼす食事の影響(患者様への説明の一例)

多数の検査項目は食事の影響を受けます。それは測定方法が比色法を採用しているため、食事による混濁の影響を受けるからです。血糖や脂質関連項目などは、食事がデータに正の誤差を与えます。正しい検査を行うためには空腹時の採血が望まれます。

脳研センターに勤務していた時の出来事で、血小板機能検査実施について次回来院時は、食事や水分を摂らないでくださいと説明したら、説明の仕方が悪かったせいか、ご飯を食べるな、水も飲むなと言われたから、パンを食べ牛乳を飲んできたと言う患者様がおりました。

笑い話の様に思えますが、患者様や付き添いの方に納得してもらえる様な説明の仕方を考えさせられる1例でした。

患者様によっては毎朝薬を服用する方がおります、一言、薬を飲むための少量の水は大丈夫ですと付け加えれば患者様も安心するようです。

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