部門紹介


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言語聴覚療法室(ST)

言語聴覚療法室(ST)は、脳卒中や交通外傷の後に生じる失語症(言語中枢が損傷された結果、聞く・話す・読む・書くことが困難になる)、発声・構音障害(発声や発音がうまくできなくなる)などの言語障害や、摂食・嚥下障害(飲み込みにくい、むせる)、記憶障害や他の高次脳機能障害について、評価と治療を行っています。

入院(回復期・維持期)・外来の方々について、基本的に個別訓練の形式で対応させていただいております。また治療は、医師、看護師、栄養士、理学療法士、作業療法士、臨床心理士など関連職種とのチームアプローチで行われます。そして言語障害、摂食嚥下障害、高次脳機能障害の障害の回復のお手伝いをさせていただき、後遺症状については補助手段を考案するなど、ご家族の協力や理解を頂きながら、治療を進めております。

近年では、老齢人口の増加や、子供の学習障害などの学校教育への支援など、社会的ニードがますます高くなってきました。それに答えるべく今後とも自己研鑽に努めてまいりたいと思います。

言葉はコミュニケーションの手段であり、記憶や思考の手段でもあります。また歌や作文は表現の手段でしょうし、友人とのおしゃべりはストレス解消の手段かもしれません。ですから言葉を失うということは、自分の存在感をもおびやかされるほど重大な問題だと言えましょう。

言葉がうまく話せない方とどう接したらいいのでしょうか?

“コミュニケーションは言葉のキャッチボール”といわれます。

言葉をキャッチすることが難しい相手には、相手が捕りやすい言葉を放るように工夫しましょう。また、言葉を投げることが難しい相手には、ずっと近づいて捕ってあげるよう配慮しましょう。

イラスト:キャッチボール

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