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リハセンだより第46号(2010年1月発行)

新年の挨拶

病院長:小畑 信彦

あけましておめでとうございます。皆様、お元気でお過ごしでしょうか。

昨年は日本全体、そして、当センターにとっても、激動の時期でした。日本においては、少子高齢化が進み、いよいよ人口減少時代を迎えました。日本全体が「縮小」へと向かう中で、民主党が政権を取り、新しい理念の下、新しい政治手法による政治が展開しつつあります。新しい日本はどのような形になるのでしょうか。

当センターにおきましても、2009年4月に独立行政法人となり、より柔軟で機動的な診療体制が組めるように組織、運営方法などが変わりました。また、春には日本医療機能評価機構の5年ごとの認定更新のために審査を受け、無事に認定が更新されました。秋にはセンター内の医療情報システムが、これもまた5年ぶりに新システムとなり、より効率的で安全な医療を提供するための、より強力なツール(道具)となっています。診療面の充実に加えて、これらの院内の体制整備を平行して行ったために、非常に慌ただしい1年だったと思います。更に、新型インフルエンザ対策も業務として加わり、非常に多忙でしたが、幸いに職員ががんばってくれたために、皆様にご迷惑をおかけすることなく、予定の作業を完了できました。今年は診療に全力を注げる体制が出来ましたので、より高品質の医療を効率よくご提供できるのではと期待しております。よろしくお願い申し上げます。

セレンディピティとインセンティブ

副病院長:佐山 一郎

「倒れてもタダでは起きない」や「何でもやってみよう」という精神が好きです。私も私の患者さんも互いに齢を重ね、加齢に伴う様々な幸・不幸を経験するようになりました。以前は脳卒中は癌にならないと言われていたのに、治療の甲斐あって長生きしている私の患者さん、今度は検診でみつかった癌に悩まされるという構図です。脳卒中後、機能を回復されても以後の地道なリハビリがなければすぐに元の木阿弥。ヒトに知った顔をして忠告するのは簡単でも、自分の弱さを見つめることは難しい。リハ医の禁句は患者さんに「ガンバッテ」を連発すること。患者さんに相対する時はその言葉に耳を傾け、共感し、体験を通した言葉で次になすべきことを自分で判断されるように心がけています。

さて、昨年はリハセン独法化1年目で様々な事が重なり、本当に多難な1年でありました。リハセンを患者さんにみたてれば、まさに脳卒中となって気弱になって、新たに癌が発見されたような状況でした。「セレンディピティ」とは、不運を幸運に変える力、「インセンティブ」とは如何にやる気を起こすのか動機付けのことです。常日頃、私の多くの患者さんからこの「セレンディピティ」と「インセンティブ」を学んでいます。また、最近読んだ本「タイラー・コーエン著(高遠裕子訳):『インセンティブ 自分と世界をうまく動かす』日経BP社2009年」には、最も有効にヒトを行動に駆り立てるものが具体的に整理され、興味深く読みました。

今年も我々を取り巻く社会状況の中で、「セレンディピティ」と「インセンティブ」を意識した姿勢と行動が求められます。新年に当たって2つの言葉を紹介し、新年の挨拶に代えました。今年はリハセンにとって、また皆々様にとって良い年でありますように。

リハセンのロゴマークが決定しました

図:リハセンロゴマーク

「リハセンを宣伝するため、ロゴマークを作ろう」というのがきっかけで、今年8月から9月に職員にロゴマークの募集を行いました。16作品の応募があり、職員の投票の際に最多投票数を獲得したこの作品に決定しました。中心部の若葉は命の力強さ、双葉はリハセンの診療科であるリハ科と精神科を、周囲の円は患者と医療者のパートナーシップや地域との連携、多職種協働の理念を表したものです。今後、ロゴマークを使っていきますので、よろしくお願いします。

リハセン案内看板を設置しました

写真:リハセン案内看板

来院者への周知及びアクセス向上のために、国道341号のリハセン入り口2カ所(国道13号側:片面、協和インターチェンジ側:両面)に案内看板を設置しました。

また、道路案内標識3カ所(国道13号交差点(両面)・リハセン前(両面)・協和インターチェンジ前)の張り替え及び国道341号リハセン入口付近の電柱4本への広告掲示を実施しました。

病院機能評価バージョン5の認定を受けました

写真:病院機能評価バージョン5の認定証

リハセンは、財団法人日本医療機能評価機構による病院機能評価の結果、バージョン5.0の基準を満たしていることが認定されました。2004年にバージョン4.0の認定を受けてから5年の有効期間が満了することに伴い、現状について自ら点検するとともに、第3者の客観的な審査を受けたものです。

今後も医療やサービスの質の向上に努め、患者さんや御家族、県民の皆様から信頼されるリハセンを目指してまいります。

写真:リハセンクリスマス会

新任医師の紹介

12月より勤務となりました。よろしくお願いします。秋田大学附属病院に勤務していました。大阪出身です。秋田に来て随分経つので、雪には慣れたつもりでしたが、協和の雪の多さには驚いています。駐車場で立ち往生していたら助けてください。

写真:新任医師
チラシ:秋田道沿線地域医療連携協議会の設立と第1回集会のご案内

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