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リハセンだより第18号(2003年1月発行)

2003年1月「2003年度、新年のご挨拶」

新年明けましておめでとうございます。

昨年は医療保険制度の改訂などセンターにとっても厳しい年でありました。しかし、厳しい状況にあるからこそ、一層センターの役割を明確にした年でもあったと考えております。

リハビリテーション科診療では、効果的なリハビリテーション医療を進めると同時に、せっかくの機能改善を維持するために種々の地域活動を構築することが重要な任務と位置づけて取り組んできました。

精神科診療では、精神科救急医療を重視し、秋田県精神科救急医療システムの3次病院として24時間救急医療体制を展開してまいりました。

痴呆診療では、早期診断、精神症状の軽減、リハビリテーションと広い範囲で対応できる診療体制の確立を目指してきました。

他のまねではなく、しかも県民の皆さんが必要としている医療を模索して、少し形が見えてきたのかなと思っているところであります。

昨年は2つの大きな決定を致しました。1つはセンターの理念と基本方針を明文化したことです。もう1つは職員の教育・研修を病院全体として系統的に行うための委員会を立ち上げたことです。理念と基本方針の明文化を通じてセンターが目指すこと、それを実現するため留意すべきことを全職員に明確にし、教育・研修を通じてその意味を共有し、自己研鑽することを促そうとするものです。

理念は、センターが適切で高度なリハビリテーション医療、精神医療を提供することと、県立病院として秋田県の両分野の発展に貢献することを謳っております。基本方針は5つから成り、良質で高度な医療、地域医療・保健・福祉活動との連携、患者さん中心の医療、安全に配慮した医療、効率的な病院の管理運営であります。障害を持っている患者さんに安全で、満足のいく医療を提供し、退院後も豊かで意味のある生活を送ることを支援するため、全職員が自己研鑽し続けるという決意を示したものです。

まだまだ到達するには時間がかかりますが、努力を続けたいと考えています。今年もご支援下さるよう、よろしくお願い申し上げます。

(センター所長:千田 富義)

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