センターについて
about
リハセンだより第32号(2006年7月発行)
就任にあたって
総看護師長:佐々木典子
2006年度診療報酬改革・地方財政など医療を取り巻く環境が厳しさを増す中、4月1日から「総看護師長」という任命を受けました。看護師長として6年間、まだ成し得ていない課題を残したままの就任となりました。
就任まもなくから、今までにない多くの業務が次々に訪れ右を向いたかと思えば左、左を向いたかと思えば右と無我夢中の2カ月間でした。前総看護師長時代から、性急に様々なことを求められる時代となることが、度々話されていました。現実的に診療報酬の改正は、夜勤看護加算を排除し入院基本料に組み込む形となりまた、在医院日数・看護配置基準によって入院料が区別されおのずと入院基本料が下がるなど、現場との矛盾を感じる場面もありながら、医療の質を確保しながらいかに収益を向上させていく努力が必要とされています。今後は「精神科急性期病棟設置」「認知症病棟重症加算」「安全管理者専従による医療安全対策加算」の検討を重ね早期の実現に向け協力していきたいと考えています。
先日、看護学校の先生から「トップが変わると全体が変わりますよね。」と激励のようなプレッシャーのような言葉をかけて頂きました。求められることの多い中で、いかにマネジメント能力を発揮し看護科スタッフを率いていくかが、自分自身の課題になっています。私は「みんなで力を合わせて」いくことが基本だと考えています。この立場から何をどう発信するかはまだ不確実ではありますが、計画を十分行い隅々まで浸透させ目標達成に向けていきたいと思案中です。
東京女子医科大学・看護学部・看護管理学教授の金井Pak雅子氏は、コアとなるリーダーシップスタイルは次の5つであると言っています。(1)エンパワーメント(2)直感(3)自己理解(4)ビジョン(5)価値の融合です。全く同感だと感じています。時間はかかると思いますが自己を磨き、たくさんのコミュニケーションを図りながら、進んでいきたいと思います。
看護科スタッフには勿論のこと、他部署の方々の力を借りることとなりますが、今後共よろしくお願いいたします。
お花見に行きました
5月1日(月曜日)当センターの精神科病棟合同の行事として恒例の「お花見会」が角館で行われました。
参加者は患者様26名、職員14名の計40名でした。
当日は天気にも恵まれ、満開の桜の下を散歩したり、買い物したりと気分転換になったようです。
【お知らせ】2006年度のリハセン行事予定
- 納涼祭:8月31日(木 曜日 )
- 運動会:10月19日(木曜日)
- リハセン祭:10月14日(土曜日)午前10時から午後2時
今年はリハセン開設10周年にあたり、記念の企画を検討しています。
- クリスマス会:12月14日(木曜日)
各行事の詳細は決まり次第リハセンだより、リハセンホームページで
シリーズ理学療法その1
理学療法士って何?
理学療法士とはどんなことをする職業なのか、簡単にご説明いたしたいと思います。リハセンには12名の理学療法士が勤務し、患者さんの機能回復に少しでもお役に立てるよう日々奮闘しています。秋田県内では、250名以上の理学療法士が総合病院や福祉施設等で働いています。(日本国内には約3万5千人)
私達理学療法士は、患者さんが楽に動けるようになること、色々な運動が長く続けられるようになることを目標にしています。麻痺した体が良くなってくると、心も楽しくなります。生活にも張り合いが生まれます。その時自然に生まれる患者さんの笑顔こそが理学療法士にとって一番の喜びです。
患者さんのご家族の方々が楽に介護が出来るようにもお手伝いいたします。生活場面での色々な介助方法のコツをお教えいたします。頑張って頂いたご家族の皆さんからも笑顔が生まれることを目標にいたしております。
患者さんやご家族に頑張って頂くのが理学療法士で、治療者が頑張るのがマッサージ師や柔道整復師など他の医療職です。
理学療法士の仕事とは、頑張っている皆さんから最高の笑顔を生み出すことだと思っております。
車いす用トイレの表示がわかりやすくなりました。
当センターは建物が広く、また入り口が2階になっているため初めて来院された方にはわかりにくい構造になっています。
また車椅子用トイレが院内各所にありながらその表示が不十分で見つけにくいとの声が上がっていました。当センターの医療サービス向上で検討し院内の掲示板を一部わかりやすいように変更しました。今後も利用者の立場に立って利用しやすい院内環境の整備に努めていきたいと思います。
業務紹介:機能訓練科(作業療法部門)
作業療法では何らかの原因で日常生活に支障のある方に対して、日常生活活動、手工芸、ワープロやパソコン、園芸など人間の生活全般に関わる諸活動を用いて、人間として充実した生活を送れるように、また社会生活に適応できる糸口になることを目指し治療や援助をしています。
作業療法部門は13名のスタッフが身体障害、精神障害、認知症、精神科デイケアに分かれており、当センター全ての患者さんが作業療法の対象になります。
今年から新たに1名の作業療法士が加わり、さらに若く個性豊かなスタッフ一同、笑顔の絶えない和やかな雰囲気の職場にしながら患者さん一人一人に合わせた援助をしていきます。
作業療法作品紹介
作業療法では訓練として様々な作業活動を行い、楽しみながら訓練を行っています。今回から、当センターの作業療法室で患者様が作った作品を紹介していきます。
第1回はネット手芸です。細かくて難しいと思われがちですが、作業手順は比較的簡単です。この作品は女性の患者様が約1週間で完成させました。訓練と意識しなくても指先を使う練習になり、集中力も養えたそうです。最後にレースをつけてラブリーな感じに仕上げました。カラーで紹介できないのが残念なきれいな作品です。
編集後記
今年は暑かったり、寒かったり天候、気温の変動が大きいですね。毎朝、長袖か半袖かで悩んでます。ワールドカップも終わってしまい寝不足からは解消されそうです。