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第1回 失語症を知っていますか?
脳卒中でおこる言葉の障害には以下の2種類があります。
失語症の主な症状
外国語を使うことに似ています
言葉を「聞く、話す、読む、書く」の全ての面が多かれ少なかれ障害されます。
- 言葉や文字を思い出せずにしゃべれなくなります(英語が話せないようなものです)。
- 人のしゃべった言葉や文字が理解できない(外国人の話を聞いているようなものです)。
- 字がわからず書くことができなかったり、読むこともできません。英語を書いたり、胱むことが難しいのと同じです。
失語症は認知症や精神障害とは違います
- 性格や感情など、人格は保たれます。
- 人、物、場所などから状況を判断でき、日々の出来事は覚えています。
- 表情や雰囲気から相手の気持ちを察しています。
基本的な接し方
自然な態度で接し、緊張させない
相手の言語能力と状況判断能力を正しく把握し、適切な対応を探ってゆくことが大切です。
話を聞くとき
- 表情や身ぶり、状況などからも言いたいことを察します。
- 「はい」「いいえ」で答えられる質問で話題を絞ってゆきます。
- 写真、実物、場所を指さしてもらいます。
- 給や字を書いてもらうのも時には有効です。
話しかけるとき
- 少しゆっくりめに、わかりやすい言葉で話します(あるいは書きます)。
- 表情や身ぶりを交えて話します。
- 状況に即した内容や、興味ある具体的な話題がわかりやすいものです。
- 実物、写真、絵を見せたり、実際にその場所に行って話すとよいでしょう。
最後に言葉より大切なこと
人格を尊重する
相手との良好な人間関係を築くことがコミュニケーションの基本です。