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第1回 失語症を知っていますか?

イラスト:リハセン講座1

脳卒中でおこる言葉の障害には以下の2種類があります。

イラスト:脳卒中から構音障害、脳卒中から失語症

失語症の主な症状

外国語を使うことに似ています

言葉を「聞く、話す、読む、書く」の全ての面が多かれ少なかれ障害されます。

  1. 言葉や文字を思い出せずにしゃべれなくなります(英語が話せないようなものです)。
  2. 人のしゃべった言葉や文字が理解できない(外国人の話を聞いているようなものです)。
  3. 字がわからず書くことができなかったり、読むこともできません。英語を書いたり、胱むことが難しいのと同じです。

失語症は認知症や精神障害とは違います

  1. 性格や感情など、人格は保たれます。
  2. 人、物、場所などから状況を判断でき、日々の出来事は覚えています。
  3. 表情や雰囲気から相手の気持ちを察しています。

基本的な接し方

自然な態度で接し、緊張させない

相手の言語能力と状況判断能力を正しく把握し、適切な対応を探ってゆくことが大切です。

話を聞くとき

  1. 表情や身ぶり、状況などからも言いたいことを察します。
  2. 「はい」「いいえ」で答えられる質問で話題を絞ってゆきます。
  3. 写真、実物、場所を指さしてもらいます。
  4. 給や字を書いてもらうのも時には有効です。

話しかけるとき

  1. 少しゆっくりめに、わかりやすい言葉で話します(あるいは書きます)。
  2. 表情や身ぶりを交えて話します。
  3. 状況に即した内容や、興味ある具体的な話題がわかりやすいものです。
  4. 実物、写真、絵を見せたり、実際にその場所に行って話すとよいでしょう。

最後に言葉より大切なこと

人格を尊重する

相手との良好な人間関係を築くことがコミュニケーションの基本です。

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