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第5回 上着の着替え

イラスト:リハセン講座5

着替えは生活にメリハリをつける

休みの日に寝間着のままで過ごそうとすると、大体何もしないでずるずる過ごしてしまいます。たまの休みですから、それもまた、だらしなくも魅力的な過ごし方です。

しかし、毎日では身体がなまってしまいます。基本は、起きたら着替えて、寝る前にまた着替えることだと思います。

手足が不自由になると、着替えが億劫になりますが、1日のメリハリを作る上で着替えは大切な日課です。

着替えはおしゃれ心を起こす

着替えをするとき、今日は何を着ようかなと考えます。どれでもいいやと思うと、その日がどうでもいいように見えてきます。

男を(女を)捨てたのかなどとも言われます。これを着て目立とうとか、この色だと気持ちが落ち着くなどと考えるとき、その日は何か起こりそうな予感がしてきます。

1日に1回のこの機会を大切にしたいものです。

着替えは外出する気にさせる

外出が最大の着替えの見せ場です。ばっちり決まった時には誰かに見せたいと思います。

そばに誰もいなければ、外出して誰かに見せたくなるでしょう。

また、外出すると、景色が新鮮に見えたり、空気がおいしくて気分がうきうきすることもあるでしょう。

そして、会った人に若返ったなどと言われれば、お世辞とわかっていても外出して得したと思うでしょう。

これも着替えから始まるのです。

片麻痺での上着の着替え方をお示しします

  • 着るときは麻痺側から始めます。
  • 脱ぐときは麻痺がない側から始めます。
  • 衣類は袖口がゆったりして、適度に伸縮性のあるものがよいでしょう。

注:前あき上着と丸首シャツでは少しやリ方が異なります。

イラスト:前開きシャツの着方麻痺側の手を袖に通し、肩の上まで上げる、麻痺のない手を肩の後ろに回し、襟をつかんで前に引っ張る、麻痺のない手を袖に通し、ボタンをはめる、脱ぐときはこの逆の手順で行う
イラスト:丸首シャツの着方、先に麻痺側の手を袖に通し、肩の上まで上着を上げる、麻痺のない手を袖に通して、肩まで上げる、シャツの首を持って頭をくぐらせる、脱ぐときはこの逆の手順で行う

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