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第3回 どういう運動がいいですか?

イラスト:リハセン講座3

運動は理屈抜きで良い!

軽い運動の後で、涼しい風に当たり汗が引いていく瞬間は幸福感で一杯になります。

他の人が息切れするような運動を軽くこなした時など、運動していて良かったとどんなに思うことでしょうか。

そもそも運動することは生きてる証拠です。

中高年老は体力不十分!

私たちのセンターでは体力をチェックするドックを開いています。

脳画像、心電図、胸部写真、血液検査などとともに、体カテストを行っています。

中高年者の受診者に体力に自信があるとお聞きするとほとんどが体力が落ちていると思うと答えます。

実際に検査すると優秀というお墨付きが出るのはごくわずかです。
わかっちゃいるけど、生活を変えられないのです。

身体不自由者は頑張っている!

身体障害者の方と病気のない方に散歩や体操をしていますかと聴きますと、身体障害者の方で散歩や体操をやっていると答える方が圧倒的に多いのです。

でも手足の不自由が悪くならないようにするにはどの位運動したらいいかとか、どんな運動かよいのかなどのご質問をよく受けます。

1日30分、週3回以上の運動が大切!

下図は私たちのセンター退院後に、

  1. どの位運動している
  2. 生活機能が低下したか

を調査したものです。

図:訓練頻度と機能状態、訓練回数、週1以下機能低下38%、機能維持62%、週2回機能低下44%、機能維持56%、週3回以上機能低下20%、機能維持80%

1日30分、週3回以上運動を行っている方で生活機能を低下させない人が非常に多くなっています。

これを運動の時間の目安と考えています。してゆくことが大切です。

運動の種類は、力まず、軽く汗ばむ程度!

力(りき)む運動はいかにも血圧を上がりそうです。体力を維持するには散歩とか、膝の屈伸だとか、力(りき)まず、リズミカルな運動が役に立ちます。

最後に少し汗ばむ程度がよいでしょう。徐々に運動の強さを上げることも大切です。突然精―杯運動することは危険ですからやめましょう。

血圧の高い人、心臓が悪い人などはかかりつけの医師と相談してから始めると良いでしょう。

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