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服薬のポイントQ&Aその2(2012年5月掲載)

前回の服薬のポイントQ&Aが好評だったようですので、続編をお送りします。

質問6:のみ合わせはどうなっているのか?

皆さん、他の薬とののみ合わせだけを気にする方が多いようですが、一番、問題となるのはアルコールです。アルコールを中心に紹介します。

質問6の1:アルコールを飲んでもよいか?

この答えははっきりしています。いけません。アルコールは、本来、精神科の病気全体に悪影響を与えます。病気そのものを治りにくくしたり、場合によっては悪化させたりします。精神科の薬とぶつかる事も多いのです。効果を薄めてしまったり、鎮静効果が深くなりすぎて妙に眠くなったり、効果をゆがめてしまったりします。アルコールはのんだ時は気分が一時的によくなり、眠くなりますが、醒めてくると不眠を作りだし、気分をいらいらさせる原因にもなります。アルコールは避けていただくのが原則です。

質問6の2:他の薬はどうか?

色々、細かいポイントはありますが、それは主治医に聞いていただくことにして、1点だけ強調したいと思います。通院で簡単にもらう機会が多く、皆さんが気軽に考えがちな薬で「のむ水虫の薬」があります。この薬は他の薬とぶつかることが多いのですが、「水虫の薬」だから大丈夫だろうと誤解されやすいので注意した方がよいと思います。なお、皮膚につける薬は大丈夫です。他にもぶつかる薬はありますが、それはその都度、注意されるはずですので、ここでは取り上げません。

質問6の3:食べ物はどうだろう?

グレープフルーツジュースが色々な薬とぶつかるので有名です。避けた方がよいでしょう。実用上は、他の食品はあまり気にする必要は無いと思います。

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