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眠り薬の上手な利用法

夜、眠れないことはとてもつらいことです。寝付きが悪い人、眠りが浅いために度々目が覚めてしまう人、朝、早く目覚めてしまう人、いろいろな不眠症のパターンがありますが、どれもつらいことには変わりありません。医師に相談した場合、眠り薬(睡眠薬)の服用を勧められて現在服用している方も多いと思います。ここでは眠り薬の上手な利用法を少しご紹介しましょう。

  1. 服んでからどの位で効くか?:30分位は少なくともかかるでしょう。
  2. 服み合わせはどうか?:絶対によくないのはアルコール飲料と一緒に服むことです。眠り薬を服む日はお酒の類を飲まないで下さい。他の薬との服み合わせは医師に相談して下さい。
  3. 夜中のトイレはどうか?:眠り薬を服むと、効き目が切れるまで、自分では途中で目覚めたつもりでも、体の一部が眠った状態が続きます。ですから、トイレへ行くために階段を下りるときなどは厳重な注意が必要です。思いがけなく足がふらついて転んだりすることがあります。ご注意下さい。
  4. 次の日に眠気や妙な頭重感が残ったりするが。:まだ、眠り薬が残っていて、脳の一部が眠っているような状態です。効き目が早く切れるタイプもあるので医師に御相談下さい。
  5. 車の運転はどうか?:ぼんやりするなど、眠り薬が残っている時は運転しないようにしてください。
  6. やめたらイライラして眠れない。続けなければならないか?:眠り薬を急にやめると脳がその急な変化についていけず、はねかえり現象による不眠症が数日生じてしまうことがあります。この場合、脳を慣らしながら、上手に少しずつ、減らしてやめていければ、やめてしまえることもあります。医師と相談してみて下さい。

ついでに、眠りの性質についても少しご紹介しますが、下の図のように、人の眠りは1回が1時間半程度の眠りのブロックいくつかに分かれています。ブロックの間は眠りが浅くなり、夢をみたりしますが、年をとると実際に目が覚めてしまうこともあります。病的なものか健康なものかは医師にお問い合わせ下さい。なお、健康な人でも夜中に目覚めた場合は又寝付くまで15分程度はかかると言われています。

イラスト:睡眠薬の効果のイメージ

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